家財補償特約とは
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お家ドクター火災保険Webの『家財補償特約』について、いったいどのような補償なのか解説します。
家財補償特約の概要
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家財補償特約の詳細
家財補償特約は、保険の対象に家財を追加し、家財の損害も補償されるようにする特約です。
このページでは家財補償特約で補償される物、保険金額の決め方や事故例などを解説します。
家財の一覧
お家ドクター火災保険Webの保険の対象となる家財とは、保険の対象となる建物内の家財と建物敷地内の家財です。
主に次のようなものがあげられます。
| 保険の対象になる家財の例 | ||
| 家電製品 | OK | テレビや洗濯機など、生活するうえで必要な家電製品が対象です。マッサージ器やミシンなど生活するうえで必ず必要なものではないという家電製品でも、日常生活で使用しているのであれば家財に含まれます。 |
|---|---|---|
| NG | 建物に固定されている浴室システムやシステムキッチンなどは、建物の設備に該当するため、保険の対象としては家財ではなく建物に含まれます。 | |
| 家具 | OK | ベッドやソファ、テーブルなど、生活するうえで使用している家具は家財に含まれます。 |
| NG | クローゼットのように建物に取り付けられているような家具は、家財ではなく造作として建物に含まれます。 | |
| 日用品 | OK | 食器や寝具、キッチン用品、掃除道具など、日常生活で使用しているもの |
| 建物外に置かれたもの | OK | 物干し台、自転車など、日常生活で使用しているもの |
| NG | 建物に固定されている物干し台など、建物や土地に固定されている物は家財ではなく、建物の付属物や屋外設備・装置等として建物に含まれます。 また、自動車に関しては自動車保険と補償が重複するため火災保険では補償対象外です。 |
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| 動物・植物 | ペットや庭で育てている植物などは、家財補償特約に自動セットされる動物特約・植物特約によって補償対象となります。 ただし、損害発生後7日以内にペットが亡くなってしまった場合、植物が枯れてしまった場合に保険金を支払うというものであり、ペットのケガの治療費や応急処置のための費用などは補償対象外です。 詳しくはこちら ペットの万が一に備えたい場合は、別途ペット保険などを契約しましょう。 |
その他、家財の対象とならないもの | NG | 次のものは家財補償特約では保険の対象とすることができません。
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上記以外にも、次のものは高額貴金属等として家財に含まれます。
| 保険の対象になる高額貴金属等の例 | ||
| 貴金属 | 投資用や装飾品など用途にかかわらず、金やプラチナといった貴金属類 | 1個もしくは1組の価額(時価)が30万円を超えるもの |
|---|---|---|
| 宝玉および宝石 | 宝石や、まだ宝石に加工していない状態の鉱物(宝玉)など | |
| 書画、骨董 | 書画、古美術品、骨董品など | |
| 彫刻物、その他の美術品 | 彫像、絵画、その他芸術的な価値がある鑑賞物など | |
| 物質的な価値とは別の価値を持つもの | 稿本(本などの原稿)、設計書、図案、証書、帳簿その他これらに類する物。 未発表の原稿など明確に価値が決められないもの等が該当します。 |
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より詳しい案内はこちら日新火災海上保険株式会社のご案内ページを開きます
家財補償特約の保険金額の決め方
家財補償特約での保険金額の設定方法等について解説します。
家財の保険金額
火災保険では保険の対象に保険金額を設定します。
これは保険金支払いの上限額であり、保険料を算出する基準にもなっています。
「自宅に○○○○万円の保険を掛ける」という言い回しの「○○○○万円」に当たる金額です。
保険金額は契約者が保険に加入する際に設定する金額であり、家財補償特約をセットした場合は建物とは別に家財の保険金額も設定する必要があります。
お家ドクター火災保険Webでは、家族構成などを入力すると保険金額の目安となる家財の評価額が表示されます。
これは日新火災海上保険株式会社が定めたお家ドクター火災保険Webの家財の評価額表に基づいたもので、居住者の人数や世帯主の年齢からおおよその家財の評価額を算出したものです。
いくつか例としてご紹介します。
| 世帯主の年齢 | 大人1人 | 大人2人 |
| ~25歳前後 | 300万円 | 500万円 |
|---|---|---|
| 30歳前後 | 300万円 | 700万円 |
| 35歳前後 | 300万円 | 1,000万円 |
| 40歳前後 | 300万円 | 1,200万円 |
| 45歳前後 | 300万円 | 1,400万円 |
| 50歳前後~ | 300万円 | 1,500万円 |
上記の評価額は、居住者が大人1人の場合と、大人2人の場合の金額です。
世帯主の年齢ごとに単身世帯と単身世帯以外で評価額が異なりますが、これは生活スタイルの変化などが反映された結果でしょう。
次は子供がいる世帯の評価額表です。
| 世帯主の年齢 | 大人2人・子供(18歳未満)1人 | 大人2人・子供(18歳未満)2人 |
| ~25歳前後 | 600万円 | 700万円 |
|---|---|---|
| 30歳前後 | 800万円 | 900万円 |
| 35歳前後 | 1,100万円 | 1,200万円 |
| 40歳前後 | 1,300万円 | 1,400万円 |
| 45歳前後 | 1,500万円 | 1,500万円 |
| 50歳前後~ | 1,500万円 | 1,600万円 |
大人だけの世帯と比べて子供がいる世帯は家財の評価額も高いですね。
以上のように、家財の保険金額は居住者の人数と世帯主の年齢から目安となる家財の評価額とする大まかなものです。
もし一般的な住宅と比べて家財が多い・少ない、高価な家財が多い・少ないなど、目安となる家財の評価額が実態と合わない場合は、保険金額で調整しましょう。
高額貴金属等は保険金支払いの限度額が定められていますが、家具や家電など一般的な家財には限度額がありませんので、例えば輸入家具や大型テレビなど高価な家財がある場合は実態に合わせて保険金額を高めに設定した方がよいでしょう。
保険金額は支払われる保険金の限度額となりますが、必ず保険金額に設定した金額までの保険金が支払われるという訳ではありません。
実際の家財の価値より保険金額を高く設定しても、受け取れる保険金は家財の修理や再調達に必要な金額までになります。
保険料は保険金額によって算出されますので、実際の家財の価値より高く保険金額を設定してしまうと、結果として無駄な保険料を支払うことになってしまいます。
逆に保険金額を実際の家財の価値よりも低く設定してしまうと、保険料は安くなりますが、万が一の事故の際に支払われる保険金が少なくなるため、保険金だけでは修理や再調達ができなくなる可能性があります。
万が一の時のことを考えて、過不足のない保険金額を設定しましょう。
家財補償特約の限度額や制限
高額貴金属等は、全損して買い替えが必要な場合であっても、保険金は1回の事故につき100万円※までと定められています。
※特に指定がない場合の保険金額は100万円になります。500万円、1,000万円に増額することも可能です。その場合はお家ドクター火災保険Webからでは申込みができませんので、日新火災海上保険株式会社の代理店や営業店へお問い合わせください。
他にもいくつかの制限がありますので、まとめてご紹介します。
- 通貨・預貯金証書などは盗難・水濡れ補償では対象
通貨・預貯金証書等は、保険の対象となりませんが、盗難・水濡れ補償をセットし、盗難被害にあった場合は通貨・預貯金証書等も補償対象になります。詳しくは盗難・水濡れ補償のページをご確認ください。 - 破損・汚損は、1個または1組ごとに30万円が限度
家財(高額貴金属等を含む)の破損・汚損は、1回の事故につき、1個または1組ごとに30万円を限度30万円が限度になります。 - 地震保険では高額貴金属等は対象外
地震保険は被災後の生活再興を目的とした保険となりますので、生活上で必需品ではない高額貴金属等は補償対象外となります。 - 修理時に価値ある残存物が出た場合
例えば、指輪に付いている宝石が事故によって割れたため、修理をするとします。
割れた宝石の代わりに別の宝石を付け直した場合、割れた宝石は指輪には付けられなくても加工すれば別の装飾品に使用できるため、ある程度の価値は残っていると考えられます。
このように、修理の結果不要となった部品や素材にも価値があった場合、その残存物の価額が保険金から差し引かれます。
基本的にどのような残存物でも価額を計算して細かく保険金から差し引くという訳ではないので、珍しいケースではありますが、頭に入れて置きましょう。
保険金が支払われない場合
事故内容によっては、保険金が支払われないケースがあります。
事故状況により変わることもありますが、主な例は次のとおりです。
- ご契約者や被保険者または被保険者の同居の親族またはこれらの方の法定代理人の故意
- 損害保険金を支払うべき事故の際の保険の対象の紛失
- 戦争、内乱その他これらに類似の事変または暴動による損害
- 核燃料物質等に起因する事故による損害
- 風、雨、雪、雹、砂塵その他これらに類するものの建物内部への吹込み、浸込みまたは漏入によって生じた損害
- 次のいずれかに該当する損害
a .保険の対象の欠陥
b .保険の対象の自然の消耗もしくは劣化または性質による変色、変質、さび、かび、腐敗、腐食、浸食、ひび割れ、剝がれ、肌落ち、発酵もしくは自然発熱の損害その他類似の損害
c .ねずみ食い、虫食い等 - 保険の対象の平常の使用または管理において通常生じ得るすり傷、かき傷、塗料の剝がれ落ち、ゆがみ、たわみ、へこみその他外観上の損傷または汚損であって、保険の対象ごとに、その保険の対象が有する機能の喪失または低下を伴わない損害
- 保険料領収前に生じた事故による損害(保険料の領収について特段の定めがある場合を除きます。)
など
保険金が支払われないケースについては、こちらのページでも詳しく解説しています。
お家ドクター火災保険Webの補償内容一覧
家財補償特約の事故例
家財補償特約をセットし、かつ、選べるオプションをセットする場合に補償される事故例をご紹介します。
以上の代表例を含めた事故例の一覧はこちらです。
| 火災 | 家財 | コンセント付近でボヤが発生し、家電、壁紙、カーテンが燃えてしまった。原因はコンセントに付着した埃(ほこり)だった。 |
| 落雷 | 家財 | 落雷でテレビがショートして、壊れてしまった。 |
| 破裂・爆発 | 家財 | ガス爆発が起き、台所においていた物が壊れてしまった。 |
| 風災・雹災・雪災 をセットしている場合 |
家財 | 台風で建物の窓ガラスが割れ、室内に雨が入り込んで家電製品が壊れてしまった。※窓の閉め忘れによるもの、建物の外壁などに損傷を伴わない雨漏りは補償の対象となりません。詳しくは後述の補償対象外となる事故例をご確認ください。 |
| 風災・雹災・雪災 をセットしている場合 |
家財 | 豪雪で屋根が壊れた時に雪が天井から室内に入り込み、家電製品が壊れてしまった。 |
| 水災 をセットしている場合 |
家財 | 豪雨で床上浸水が発生し、1階の家電製品や家具などが壊れてしまった。 |
| 盗難・水濡れ等 をセットしている場合 |
家財 | 自動車が飛び込んできて、家財が壊されてしまった。 |
| 盗難・水濡れ等 をセットしている場合 |
家財 | 給排水設備に事故が起き、水濡れで家電製品が壊れてしまった。 |
| 盗難・水濡れ等 をセットしている場合 |
家財 | 通帳が盗まれ、現金を引き出されてしまった。※警察への届出が必要です。 |
| 破損・汚損等 をセットしている場合 |
家財 | 自宅でテレビを別の場所に移動している時に誤って落とし、壊してしまった。 |
より詳しい案内はこちら日新火災海上保険株式会社のご案内ページを開きます
その他の補償内容一覧
基本補償
自由に追加できる補償
選べるオプション生活環境や家族構成などに合わせて必要な補償を選べる
※1:2024年10月1日以降が保険始期となるご契約の場合、修理付帯費用、残存物取片づけ費用は基本補償に自動セットされます。
※2:修理付帯費用特約は2024年10月1日から始まった特約であり、2024年9月30日以前始期の契約にはセットできません。
※3:残存物取片づけ費用は、基本補償となるのは2024年10月1日以降始期の契約です。2024年9月30日以前始期の契約では、オプション(特約)として利用することができます。
※4:指定工務店特約は、補償選択時にプラン(スリム、ベーシック、ワイド)を選択すると自動セットされます。ご希望によりセットしないことも可能です。
※5:水災補償は実損払と定率払の2種類があり、実損払は2024年10月1日以降始期の契約でのみ利用できます。


